2025/07/11
【勉強会】 生成AIの基礎知識・活用の始め方
はじめに
先日、社内勉強会として 「生成AIの基礎知識・活用の始め方」 を開催しました。
AI 技術はここ数年で急速に進化しており、システム開発の現場でもその活用が当たり前になりつつあります。
今回は、AIの基礎から実務での活用方法までを整理することを目的に、内容を構成しました。
AI はもう「未来」ではなく「前提」へ
近年、企業のAI活用に関するニュースが増えています。
DeNAによるAIエージェント「Devin」の導入や、MIXIの全従業員向けAI展開、ライオンの生成AI内製化の推進など、
活用は加速しています。
また、Visual Studio CodeのAI機能強化など、開発環境そのものも変化しています。
「AIを使うかどうか」ではなく、「どう活用するか」を考える段階に入っている、と感じる場面が増えてきました。
エンジニアにとっても、AIは単なる便利ツールではなく、開発を支える存在になりつつあります。
AI とは?生成 AI とは?
勉強会ではまず基礎から整理しました。
AI とは
AI(人工知能)は、人間の知的作業をコンピュータで再現しようとする技術の総称です。
将棋AI、顔認識、自動運転など、すでに日常のさまざまな場面で活用されています。

生成 AI とは
生成 AI は、既存のデータをもとに新しい文章・画像・音声・コードを生成する AI です。
2022年11月の ChatGPT 公開をきっかけに一気に社会へ広がり、今ではスマホ1台あれば誰でも最先端の AI を使える時代になりました。

LLM の仕組み
「AI って結局どうやって動いているの?」という疑問にも踏み込みました。
LLM(大規模言語モデル)は、「次に続く単語を確率的に予測する」仕組みで動いています。
具体的には、トークナイズ→ベクトル化(エンベディング)→ Self-Attention → Transformer →次トークン確率分布→デコーディングという流れを、鹿児島名物の例を使って解説しました。
「黒豚」「さつま揚げ」「白くま」が確率的に選ばれていく様子に、「だから毎回少し違う回答になるのか」といった反応がありました。
仕組みを理解すると、AI がブラックボックスではなくなります。
ここに学ぶ意義があります。
システム開発での活用
後半は実践編として、システム開発で活用できる生成 AI を3つのカテゴリに整理しました。
- 対話型 AI(ChatGPT / Claude)— 博識なアシスタントとして活用
- AI エディタ(GitHub Copilot / Cursor)— ペアプログラマのように併走
- AI エージェント(Claude Code / Gemini CLI / Devin など)— タスク単位で任せられる存在
活用できるシーンは幅広く、要件定義・設計・環境構築・実装・テスト・運用保守まで多岐にわたります。
特に最近登場した低コストの AI エージェントにより、AI に任せられる範囲が広がっています。
DeNA の事例では、ほぼすべてのタスクを AI エージェントで実施しているとのことです。
AI を補助ツールとして扱う時代から、「一人のエンジニア」として扱う時代への移行が始まっていると感じています。
生成 AI 活用ロードマップ
最後に、これから始める方向けのステップを紹介しました。
STEP 1:対話型 AI を使う
まずは日常の検索を AI に置き換えてみるところから始めます。
STEP 2:Vibe Coding を体験する
自然言語で指示しながら開発する体験をしてみます。
ノリと勢いで作るこの体験が、開発に対する考え方を変えるきっかけになります。
STEP 3:仕組みを学ぶ
LLM や AI 駆動開発の考え方を理解し、実践力を高めていきます。
利用時の注意点
AI は強力なツールだからこそ、正しい理解とリテラシーが欠かせません。
プロジェクトのポリシー確認、機密情報の取り扱い、学習データへの利用設定の確認など、基本的な注意点も共有しました。
まとめ
今回の勉強会で伝えたかったのは、AI は脅威ではなく開発の強力なパートナーになるということです。
そして、AI に触れている人とそうでない人の差は、これからますます広がっていくと感じています。
AI の進化は非常に速く、1週間後には新しいツールが出ている世界です。
だからこそ、情報を追い、実際に触り、自分の業務に取り込む。
この積み重ねが大きな差になります。
参加いただいた皆さん、ありがとうございました。
次回の勉強会も予定していますので、お楽しみに。
